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千「仕立屋はあるんだけどごっち達とは全く違う感じだし」



つまりトッツー達は架空の存在で。

あそこにいる予定ではなかった者ということになる。

そりゃそうだ、俺が呼んだんだから。

だが、その時点で既に自分が見た未来へと繋がる過去とは違っていた。



北「いけるぞ」

玉「ミツ？」

北「いけるタマ、千賀」

玉千「？？？」



あとは、あの夢を見なくて済む方法を。

つまり藤ヶ谷たちを助ける事が出来る方法さえ見つかれば。

ガチャ！



藤「ただいまぁ」

千「あっ、ガヤさんだ」

玉「ガヤ！」

藤「うわっ、なに!?お前ら来ていたのか」

千「お邪魔してまーす」

玉「聞きたいことがある、こっちへ来て」



グイッ！



藤「ちょ、イキなり？」



帰って来て早々タマに腕を引っ張られ、眼が点になる藤ヶ谷。

しかし俺達が見ていたネット小説に気づき。

すぐさま、真顔な表情へと変わり。



北「説明してくれ何か知っているんだろ？」

藤「‥‥‥」

千「ガヤさん俺達ガヤさんたちを助けたいんだ」

玉「どうして、あの夢での出来事がここに書いてあるわけ？」



すると、藤ヶ谷は。



藤「この山上浩介って人が執事なんだ」

北玉千「えっ!?」



執事だって！

それから俺達は、どうしてそれが分かったのかを。

藤ヶ谷の口から教えて貰う事となる。



北「なるほど」

藤「北山、きっとこの中にある」

千「何が？」

藤「執事とゼロムの陰謀を阻止する方法が」

玉「つまりあの夢を見なくて済む」

藤「あぁ、ニカにもそれを伝えた」

北「じゃ」

藤「俺も出来うる限りの事をするつもりさ、でも」



自分が探れない状況に陥ったら。



藤「あとは頼むな」



それは迫り来る藤ヶ谷たちの運命を示していた。

生け贄となる―