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幻想世界☆

第24章 突然の異変

・二階堂side

それはベットに入り眠りにつき暫く経った頃のことだった。



塚「二階堂、二階堂ってば起きて二階堂おぉーっ」

二「うおっち、なに塚ちゃん!?」



ガバッと飛び起きたら枕元にはモルモットの塚ちゃんがいてさ。



二「えっ?ここって、俺の部屋だよね」



自分らの世界の…

確認するかのように周囲を見渡すと、やっぱりそうで

でも目の前にはモルモットの塚ちゃん。



二「うっそー」

塚「驚いてる場合じゃないよ大変な事が起きたんだ」

二「なに?」

塚「現世と幻想世界が繋がっちゃったみたい」

二「えぇーっ」

五「時間も止まっている」

二「わっ、ごっち」



って、どういうこと?



五「何か心当たりはない」

二「そう言われても、しいて言うなら」

塚「なに?何でも言って」

二「昼間、俺とミツが」



俺は執事のいる病院へ行きスケッチブックを見つけたこと。

そしてそこに、あの世界の絵が描かれていて。

ミツが持って帰った事などを2人に話して聞かせたんだ。

すると―



五「それだ間違いない」

二「マジでか!?」

五「あそこは元は北山の夢だったとしても今は」



現世の執事の意識と繋がっている!?



五「たぶんね、だから」

塚「その絵は、執事が書き続けてた物なんでしょ」

二「そう心を壊してしまってからもずっと」

五「それが、幻想世界その物の背景となっている」

塚「つまり、あそこは」



執事がゼロムの力を借りて作った夢幻、言い換えれば夢まぼろし。



二「儚い夢の世界」

五「だけど、欲が渦巻いている暗黒の闇」

塚「これってヤバいんじゃ」

五「うん」

二「どうしたらいいわけ」

五「とにかく皆、一カ所に集まった方がいいと思う」

二「って、どこに?」

五「そうだなぁ」

塚「やっぱり、あそこしかないんじゃない?」



幻想館―



塚「よし行こう」

二「ぁ‥‥」



何故だか、その手にはペンライトが。

それも、宮田が自分の歌で使っていたサイリウムの。



二「それ」

塚「便利でしょ、ニコッ」



ハハッ、さすがなんにも言えない。




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