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幻想世界☆

第24章 突然の異変

宮「うわ真っ暗じゃん」



これじゃ危なくて歩けやしない。



「心配はいらん、こっちで道案内をする着いて来るがいい」



へぇーご丁寧にどうも。

不思議と、恐怖を感じてはいなかった。

まだ死ぬとか実感していなかったからかもしれない。



宮「まるで人魂みたい」



ひらひらと、俺の前をチラつくそれは。

ゆっくり、ゆっくりと先へと進んで行き。

辿り着いた場所そこは幻想館にも似た古ぼけた屋敷の前。



「さぁ、中へと入れ」



そこで初めて怖いと感じる不気味なその雰囲気に包まれ。



「どうした今さら後悔しても取り消せぬぞ」



分かっている分かっているけど足が震え。



「ここは、向こうの世界へ繋がっている場所」



知っている、それくらいはもう。



「なら、怖がる必要はあるまい」



考え方によっては。



「さぁ行くのだ拒むことは許さん、これ以上動かないでいると」



なんだっていうの?



「あの者、健永と言ったかそやつを」



待って、千ちゃんには手を出さないで。



「ならば、行くがよい」



くっ、分かったよ…

俺は意を決しその中へ足を踏み入れて行ったんだ。



千「宮田、宮田あぁーっ」



その頃、目が覚めた千ちゃんが俺がいないことに気づき叫んでいたとは知らず。

暗黒が、辺りを包み込む。




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