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幻想世界☆

第25章 選ばれし者

・二階堂side

建物の中に入ると不気味なほどに静まり返っていて。



二「なんだか背中が、ゾクゾクしない」

千「今まで来ていた時とは感じが違うな」

二「そう、なんていうのかな?こう」

北「似ている」

玉「えっ」

北「この雰囲気」

玉「ミツ?」

北「あのとき、飛ばされた先の世の世界に」



そん…な‥



二「ってことは」

屋「二階堂、俺たちと一緒に行った場所を覚えているか?」

二「もちろん」

屋「今から、そこへ皆して行くんだ」

二「えっ、屋良さん達は」

山「無理みたいだね」

二「はあっ?」



と、唐突に屋良さんが。



屋「どうやら、時間切れが近いみたいだからさ」

千「どういう意味?」

戸「俺達は、今の世の自分たちじゃない」

五「いわば、1年前に北山が飛ばされた未来の現世での存在」

橋「それも生け贄が終わったあとのね」

塚「だから、それが近づくにつれ」



消えるっていうわけ!?



河「存在できなくなるんだろうな、きっと」

玉「どうして?」

五「時が止まっている間、そこにいる生き物はみな」

山「人も含めて」



意識がなくなっている?



河「つまり、夢を見れないまま昏睡状態になっているってわけさ」

山「だから」

千「そんな!?俺達はどうしたらいいんだよ」

塚「心配しなくても大丈夫だって千賀、ニコッ」



塚ちゃん。



五「未来は変わる」

玉「でも」

戸「二階堂、あとは頼んだよ」

二「トッツー」

橋「任せたからね、ニコッ」

山「ファイトだ」

河「お前なら出来る」



ハッシー、亮太・郁人。



屋「これを読む限り、ポイントは」



屋良さんが言うには、狼の住処でもある森の奥。

そこに―



北「この地図が?」

屋「たぶん、示している所がそうなんだろうな」




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