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幻想世界☆

第25章 選ばれし者

ミツが銀色の狼として覚醒したのは、滝の真下にある洞窟。

その近くに、存在していた抜け道。



二「思念の迷宮?」

千「なんだよ、それ」

屋「北山」

北「はい」

屋「お前、こっちの方へは行った事がないんじゃないのか」

北「そう…ですね」

屋「この下書きの方にメモ書きしてあるのを読む限りでは」



―神秘の武器を手に入れる事により、この世界の源である夢魔を倒すことができる―



二「マジでか!?」

千「つまり宮田たちを」

玉「助け出すことが出来るってわけだよな?」

屋「あぁ」

北「よし、行こう」



俺らは屋良さんたちに別れを告げ幻想館を後にし。



屋「大丈夫、きっと上手く行く」

五「俺たち、見守っているから」

戸「頼んだよ北山」

橋「必ず3人を助け出して来てね」

山「信じているから」



森の奥にある狼の住処へと向かったんだ。



塚「二階堂、分かっているよね」

河「絆だ、それが何よりの力・武器となる」



忘れない俺は郁人たち7人の想いを必ず未来へと繋げてみせる。

約束するよ。



千「うっわー益々、月が」

玉「不気味すぎて、見るに耐えられないわ」

二「じゃみんな今からペンライトを配るね」

北「はっ?」

千「まさか、おまえ」

二「もちろん、ニコッ」



いやーしかし便利だよなぁこんな使い方があったなんてさ。



北「いやいやいや」

玉「あり得ないでしょ」



塚ちゃんは天才だ。

俺が幻想館を出る前に貰っておいたサイリウムを渡すと。

苦笑いしながらも、意外と気に入っている様子の千賀それに無言のミツとタマ。



二「出発進行!」



闇夜の中、サイリウムの光が輝く。

ふと、宮田の笑顔が脳裏に浮かんだ。

その笑みを勇気へと変えて




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