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幻想世界☆

第25章 選ばれし者

・横尾side

執事「いらっしゃいましたね横尾さま」



屋敷へつくと、いつものように執事が顔を出し。



横「宮田は?」

執事「お部屋にいます、が今は」



風呂に入っている?呑気なやつだなぁ…



執事「まぁ、そんな急ぐ事でもないですし横尾さまも如何です?」

横「いや俺は」

執事「そうですか、しかし会うことは出来ませんよ」

横「どうして?」

執事「ですからお風呂に」



なんだか奥歯に物が引っかかっているような物言いをする執事。



横「会わせたくない理由でもあるわけ?」

執事「そうではありません ただ」

横「んっ?」

執事「宮田さまは横尾さまがおいでになる事を御存知ではありせんので」

横「まぁ、確かに」

執事「驚かしてもなんですし頃合いを見計らって私がお呼びするというのでは、ダメでしょうか」



なるほど。



横「じゃ俺は、暇つぶしに散歩にでも」

執事「横尾さま」

横「なに?」

執事「お願いがあるのですが」



数分後―



執事「申し訳ありません、なにぶん誰もおりませんもので」

横「別にメンバーの為なら構わないけどちょっと量が多くない」



俺は、執事に頼まれ調理場にいた。



執事「わたくしも横尾さまが作られたお料理を一度、食べてみたいと思っていましたもので」

横「ふーん」

執事「いけなかったでしょうか?」

横「俺は気にしないけど」

執事「ありがとうございます、ニコッ」



嘘でも本当でもこれが最後の晩餐。

そのつもりで作らせているのだろうから。

だけど勝負はまだこれからさ。

見せてやるよ、お前に俺達の絆の強さを。

全てはそこで決着をつける楽しみに待っていな。

台本通りにはいかないって事を思い知らせてやるから




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