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幻想世界☆

第26章 月の加護

・宮田side

宮「じゃ横尾さんはもう」



俺はガヤさんから3人とも屋敷内に集められている事を聞き。

がっくりと、肩の力を落とした。



藤「おい執事いい加減わたを連れて来たらどう」

執事「そうですねぇ、そろそろ出来る頃でしょうし」

宮「できる?何が」

執事「横尾さまは、皆さまの為に最後の晩餐を作って下さっています」



そうなの?



執事「では、お二方は広間の方へどうぞ」



んーでも、どうして。



宮「約束が違うじゃん俺が来たらガヤさん達は」

執事「それは貴方がゼロムさまとお約束されたことであって私には関係ありません」

宮「なっ」

藤「そう、こいつはわたにチクったってわけさ」

執事「おやまぁ、人聞きが悪い親切心ですよ」

藤「嘘つけ初めから段取りは出来ていたんだろ、フッ」

執事「さぁ、ご想像にお任せ致します ニヤッ」



くっ、俺はまんまと乗せられてしまったってわけか。



藤「気にすることはない、みや」

宮「だけど、クッ」

藤「それより、わたの所へ行こう」



コクンと頷き2人して広間へと向かう。



横「太輔!?」

藤「わた、フッ」

横「そっか、来ちゃってたんだ」

藤「わたとみやだけでなんて俺が許すわけないでしょ」

横「ふっ、そうだね」

宮「横尾さん」

横「俺たちは、ずっと一緒だよ」

宮「ごめん、ごめんね」

藤「また謝ってる、フッ」

宮「だってさ」

横「ほら2人とも座って、食べよ」

宮「うわぁー美味そう」

藤「さすが、わた」



静かに、ときは過ぎて行く

一歩一歩、闇の足音を聞きながら。

それでも俺達は笑い、語り合っていたんだ。

対抗するかのように―




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