幻想世界☆
第26章 月の加護
・藤ヶ谷side
そうこうするうち、開けた場所へと出て。
執事「さぁ、到着しましたよ」
宮「ここが」
空からは、月の光りが降り注ぎ。
横「誰か…いる」
その中央には、祭壇のような高台が。
執事「ゼロムさまです」
不気味に見えるその姿は、どう見ても人ではない。
まるで、空想の世界にでも出てきそうな。
得体の知れない姿形をし。
ゼ「待ちかねたぞ、随分とのんびりしていたのだな」
執事「申し訳ありません、彼らに最後のときを与えていたもので」
ゼ「情をかけるとは、まだ人としての心が残っていたか」
んっ?
ゼ「まぁいい生け贄を祭壇のところへ」
執事「かしこまりました」
やはり利用されていたみたいだ、もしかして執事は。
執事「では行きますよ着いて来て下さい」
宮「がっ、ガヤさん」
藤「動揺するんじゃない、みや」
宮「でも」
横「堂々としていればいいさ」
弱々しいところを見せれば奴ゼロムがほくそ笑むだけ
ゆっくり、ゆっくりと。
俺を先頭に、みや・わたとそこへ続く階段を昇ってく
ガタガタガタッ、震えるみやの身体を後ろからわたが支え
到着したそのとき、俺の耳には確かに聞こえたんだ。
北「藤ヶ谷あぁーっ」
ハッとして3人で、後ろを振り返る。
宮「千ちゃん千ちゃんだ」
横「裕太、ふっ」
執事「やはり来ましたね」
こいつ、分かっていたのか
執事「で、見つけることが出来たのでしょうか?」
千「もちろん、だからここへ来た宮田をガヤさん横尾さんを返せ」
―が、何故だかニカの姿は見えず。
執事「返して欲しければ、奪い返しなさい」
ゼ「お主、なにを言っておる?」
執事「ここは、わたくしにお任せをゼロムさま」
いや、そうじゃない。あいつは…
ダダダダダッ、その背後へ回り込んだ人影。
二「ゼロム、覚悟おぉー」
その手に光る刃一振り。
横藤「ニカ」
宮「二階堂!」
ゼ「馬鹿が、ニヤッ」
―が、バンッと手のひらを広げたゼロムに弾き飛ばされ。
二「うっわぁーっ」
玉「ニカ!」
慌てて傍へ駆け寄るタマ。
千「そんな、倒せないじゃん」
ゼ「ふふふっ」
怪しく笑う、妖魔ゼロム。
そうこうするうち、開けた場所へと出て。
執事「さぁ、到着しましたよ」
宮「ここが」
空からは、月の光りが降り注ぎ。
横「誰か…いる」
その中央には、祭壇のような高台が。
執事「ゼロムさまです」
不気味に見えるその姿は、どう見ても人ではない。
まるで、空想の世界にでも出てきそうな。
得体の知れない姿形をし。
ゼ「待ちかねたぞ、随分とのんびりしていたのだな」
執事「申し訳ありません、彼らに最後のときを与えていたもので」
ゼ「情をかけるとは、まだ人としての心が残っていたか」
んっ?
ゼ「まぁいい生け贄を祭壇のところへ」
執事「かしこまりました」
やはり利用されていたみたいだ、もしかして執事は。
執事「では行きますよ着いて来て下さい」
宮「がっ、ガヤさん」
藤「動揺するんじゃない、みや」
宮「でも」
横「堂々としていればいいさ」
弱々しいところを見せれば奴ゼロムがほくそ笑むだけ
ゆっくり、ゆっくりと。
俺を先頭に、みや・わたとそこへ続く階段を昇ってく
ガタガタガタッ、震えるみやの身体を後ろからわたが支え
到着したそのとき、俺の耳には確かに聞こえたんだ。
北「藤ヶ谷あぁーっ」
ハッとして3人で、後ろを振り返る。
宮「千ちゃん千ちゃんだ」
横「裕太、ふっ」
執事「やはり来ましたね」
こいつ、分かっていたのか
執事「で、見つけることが出来たのでしょうか?」
千「もちろん、だからここへ来た宮田をガヤさん横尾さんを返せ」
―が、何故だかニカの姿は見えず。
執事「返して欲しければ、奪い返しなさい」
ゼ「お主、なにを言っておる?」
執事「ここは、わたくしにお任せをゼロムさま」
いや、そうじゃない。あいつは…
ダダダダダッ、その背後へ回り込んだ人影。
二「ゼロム、覚悟おぉー」
その手に光る刃一振り。
横藤「ニカ」
宮「二階堂!」
ゼ「馬鹿が、ニヤッ」
―が、バンッと手のひらを広げたゼロムに弾き飛ばされ。
二「うっわぁーっ」
玉「ニカ!」
慌てて傍へ駆け寄るタマ。
千「そんな、倒せないじゃん」
ゼ「ふふふっ」
怪しく笑う、妖魔ゼロム。