テキストサイズ

幻想世界☆

第26章 月の加護

ゼ「同じ手は通じぬぞ」

北「ふっ、俺らはそこまでバカじゃねぇわ」



眼と目で交わす視線の先、そこにいるのは。



藤「ニコッ」



行くぜ、横尾さん、宮田、藤ヶ谷。



藤「わた、飛び降りるよ」

横「了解、ニコッ」

宮「えっ!?わわっ、わわわうわっーうっそぉ」



ドサッ!

藤ヶ谷たちが飛び降りた所にいたのは、もちろん。



ゼ「なっ、こやつら」

藤「ニカ、来い!」

横「俺たちが、抑えている間に」

宮「この、このぉーっ」



今だ!



二「俺達の絆を甘く見るんじゃねぇぞゼロム」



グサッと突き刺さった神秘の武器。



ゼ「ぐああっ、あっ、あああぁーっ」



響き渡る絶叫。



千「やったぁ」

玉「わた」

横「裕太!」



ギュッとタマを抱きしめる横尾さん。

見るみる歪んでくゼロムの顔、それを何故だか執事は



執事「醜いですね、フッ」



苦笑いしながら、見つめていた。



藤「お前グルだったんじゃないの?あいつと」



いや違う藤ヶ谷、こいつは



執事「さぁ、とどめを刺して下さい銀色の狼あなたの手で」

北「それでいいわけ?」

執事「もちろん我々は敗北したのです、後は消え去るのみ」

北「おまえ」



分かった、それが望みなら



北「何か言うことは」

執事「楽しかったですよ、あなた方と過ごした日々は今まで生きてきた中で一番充実していました」

宮「えっ」

執事「自分が知らなかったもの感じることができ何かを見させて貰った気がします」

横「それって」

執事「お陰で物語りは完結しましたし」

千「なっ」

藤「おまっ」

二「記憶があるの?」

執事「いいえ」

玉「じゃどうして?」



正確にはなかった、だろ?




ストーリーメニュー

TOPTOPへ