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幻想世界☆

第26章 月の加護

トルルルー



二「もしもし塚ちゃん」

塚「ん?二階堂どうした、こんな夜中に」

二「今から、そっちへ行ってもいい」

塚「なんかあった?」

二「グスッ」



その優しい声に、泣きたくなる。



二「塚ちゃんの顔、見たくなっちゃってさ」

塚「いつでもOKだよ俺は」



あり…がと‥

それからずっとひと晩中、俺の話しに耳を傾けてくれ

あの世界でのことを覚えていないのに。



塚「ふーんそう宮っち想いが叶ったんだ」

二「塚ちゃん知ってたの」

塚「前にね相談されたことがあって、まっすぐ誰の事だか分かったけど」

二「どうして?」

塚「分かりやすいから」



あはっ…



塚「二階堂は、そういう人いないの?」

二「いたよ、でも俺その人にはいつも笑っていて欲しくてさ」

塚「諦めたんだ?」

二「そうじゃない」



それが恋愛感情だったのかは今でも分からないけど。



二「大好きだから一番好きな人と一緒にいて欲しい、そう思ったんだ」

塚「分かる2人とも好きだからだろ」

二「そう俺ね、あの2人が笑い合ってるのを見るのが好きなの」



んふふっ、そんな俺を見て微笑む塚ちゃん。



塚「二階堂の気持ち、ちゃんと伝わってる、いや伝わると思う」

二「そうかなぁ」

塚「そうだよ、ニコッ」



塚ちゃんがそう言うとホッとする、なんでだろ?

やっぱり塚ちゃんは不思議だね。

感謝の気持ちを込め心の中で呟く。




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