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幻想世界☆

第27章 不器用な2人

・横尾side

兄貴に電話をかけ、戻って来たら。



横「太…輔‥」



眠っているミツに、キスをしている姿を目にし。

俺は何とも言えない気持ちになってしまう。

本当は恋人として傍にいたいくせに意地を張って、フッ

どうしたものだか…

その少し前、ミツから呼び出しが掛かり会ってみれば



横「洋服?」

北「他にもいろいろと」

横「届ければいいじゃん」

北「でき…ない‥よ」



なんでこう。



北「あいつは今回のことで俺に対し悪いことをしたと思っている」

横「そりゃ」



不器用なんだか、この2人



北「だから全てが終わった今、何事もなかったかのように」



あぁ、そうだよ。

そうすることがミツの為だと太輔は我慢しているんだ



北「その気持ちが分かっていながら俺がマンションを訪ねたりなんかしたらさ」



歯止めが効かなくなって、襲っちゃうかもね クスッ



北「きっと、困らせるだけだって」



ミツ、はぁ…



横「それで俺に」

北「横尾さん、届けてくれない?」

横「断る」

北「えっ」

横「こういうのって、人の手を借りたらダメなんじゃないの」

北「横尾…さん」

横「ちゃんと2人して話し合わないとさ」



すると、ミツは。



北「いまさら何を話し合えっていうんだよ?」

横「だからー」

北「俺達の関係は終わったんだ」

横「ミツ」

北「あいつが俺を抱く必要は、もうないんだからよ」



あるさ、ちゃんと。

それを太輔がミツに言えば2人は上手く行くはず。

なのに…



千「あれ横尾さんじゃん」

二「どうしたの?中へ入らないわけ」

横「あ、うんちょっと考え事をしてて」

二「ふーん」

千「ニカ、行こう」

二「‥‥‥」



ガチャ、バタン!

それから撮影終了後、俺は太輔に思い切って話をしてみようと思い。



藤「これから?別に、構わないけど」



しかし―



藤「北山が?」

横「うんそう、取りに行ってあげたら」

藤「処分すればいいだけのことじゃん」

横「いや、あのさ」

藤「服は、誰かにあげてもいいし」

横「太輔」

藤「そう言っといてわた」

横「ぁ…‥」



そして、2人の関係は進展しないまま日だけが過ぎていく。

周りの人達の心配をよそに




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