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幻想世界☆

第27章 不器用な2人

・藤ヶ谷side

LINEで北山を呼び出した。

ヤケに、ニカが絡んで来るからその理由が知りたくて

“終わったら○○って店で待っている”そう送ると。

―えっ、店なの?

当たり前じゃん家に行くとでも思った?

―普通じゃない、おまえと俺との関係なら

自分ちなんかもってのほか俺の理性がもたないよ。

―分かった

数時間後、俺達は事務所でもよく使わせて貰っている

某○○店へと来ていた。



北「で、話ってなに?」

藤「そっちは」

北「藤ヶ谷が呼び出したんだから藤ヶ谷から話せよ」

藤「あっ、洋服の事?それならわたに」

北「違う」



ちょっと、ふてくされぎみの北山。



藤「じゃ」

北「だからお前から、もういいわ」



こんなふうに、向き合って話すの何ヶ月ぶりだろ。

避けてたからな俺はずっとあれから。



藤「おまえさニカのこと、どう思っているの?」

北「はっ?」

藤「いやだって あいつ、めっちゃ俺に絡んでくるし」

北「それは」

藤「あんな事がなければ、今ごろ」

北「なんだっていうんで」



2人して、いい感じになっていたんじゃないか?

元々、仲がいいから。



藤「俺のことは気にしなくてもいいよ」

北「何を言っているんだ?おまえ」

藤「だから」

北「そんなことを言うためにわざわざ呼び出したってわけ」



いや違う、本当は。




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