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幻想世界☆

第27章 不器用な2人

北「さんざん人のこと無視しといてさ」



話したかったから。



北「俺はニカや千賀、宮田や横尾さん、タマが俺達のことを心配しているから」



知っている。



北「このままじゃいけないそう思い」



でも、だからってどうにかなるものでもないし。



北「そしたら、藤ヶ谷からLINEが来て」



俺とお前の関係はもう終わったんだ。



北「なのに」



あの日を境にし。



北「もういいわマジで」

藤「えっ」

北「未練がましい、元カノみたいじゃん俺」



いや、そもそも俺たち恋人同士じゃなかったから。



北「送るわ」

藤「なにを?」

北「服とかいろいろ、お前が置いていったやつをさ」

藤「‥‥‥」

北「それで終わりな」



ズキンとその言葉が、心に突き刺さった。



北「俺も前に進む、お前も今まで通りメンバーとして宜しく頼む」



自分で、言い聞かせていた言葉を北山から言われて。



北「2人っきりで会うのもこれが最後、じゃあな」



そう言って店を出て行くのを見送りながら涙が出そうになる。

未練がましかったのは自分ほんとうは強く抱きしめたくて。




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