幻想世界☆
第27章 不器用な2人
・北山side
今日はニカもいないし何だか部屋の中が寂しい感じがする。
ふと見渡せば一点に視点が止まり、それは藤ヶ谷の服が掛かっていた場所。
ジーッとそこを見つめ頭に浮かんだのは2人で過ごした日々。
藤「北山、ニコッ」
キュンと胸の奥が締めつけられ苦しくなった。
もう一度あの頃に戻りたい…ハッと我に返り首を横に振る。
何を考えているんだ俺は今さら無理なのに、けど心は切なく震え。
北「どうして、どう、クッ」
会いたくて、あの腕に抱きしめられたくて堪らず。
北「バカもうどうにもならないじゃん、藤ヶ谷は俺のことなんか」
瞳から一滴の涙が零れ落ちた、そのとき。
ピンポーン、チャイムが高らかに鳴り訪問者が来たことを告げ。
誰だろ?今は誰にも会いたくない気分…そう思い出るのを渋っていると再び。
ピンポーン、仕方なくドアホンを取り。
北「どなた」
応答したと同時に、視界に飛び込んで来たディスプレイに映っている見知った顔。
ふっ、藤ヶ谷!?
藤「北山、話しがある開けてくれ」
北「ぁ…‥」
思いも掛けない状況に手はガタガタと震え。
落ち着け落ち着くんだ、これは最後のチャンスかもしれない神様が俺に与えてくれた。
北「今…開けるから‥よ」
自分にそう言い聞かせ深呼吸をしドアノブに手を掛ける
ガチャ!
藤「ごめん突然」
北「…いや」
心臓が疾風の如く高鳴った。
北「好きに座ってていいよ」
藤「あ、うん」
藤ヶ谷が腰を掛けたのは、いつも座っていたソファーの上。
北「何か飲む」
藤「コーヒー」
北「了解」
自然に、そう、いつも通り、ガタガタガタ、駄目だ手が震える。
藤「どうかした」
北「なんでもね」
藤「‥‥‥」
揺れるコーヒーカップを慌てて、もう片方の手で抑え込み。
北「ふぅーっ」
再び深呼吸をすると気を取り直して、お盆に乗せようとしたそのとき。
ガッチャーン!
スローモーションのごとく目の前でカップが落ち、次の瞬間。
藤「北山!」
キッチンへ焦ったかのように藤ヶ谷が飛び込んで来てよ。
北「だっ、大丈夫だから」
藤「手を見せて火傷しなかった」
ギュッとその手が、俺のを握りしめ。
今日はニカもいないし何だか部屋の中が寂しい感じがする。
ふと見渡せば一点に視点が止まり、それは藤ヶ谷の服が掛かっていた場所。
ジーッとそこを見つめ頭に浮かんだのは2人で過ごした日々。
藤「北山、ニコッ」
キュンと胸の奥が締めつけられ苦しくなった。
もう一度あの頃に戻りたい…ハッと我に返り首を横に振る。
何を考えているんだ俺は今さら無理なのに、けど心は切なく震え。
北「どうして、どう、クッ」
会いたくて、あの腕に抱きしめられたくて堪らず。
北「バカもうどうにもならないじゃん、藤ヶ谷は俺のことなんか」
瞳から一滴の涙が零れ落ちた、そのとき。
ピンポーン、チャイムが高らかに鳴り訪問者が来たことを告げ。
誰だろ?今は誰にも会いたくない気分…そう思い出るのを渋っていると再び。
ピンポーン、仕方なくドアホンを取り。
北「どなた」
応答したと同時に、視界に飛び込んで来たディスプレイに映っている見知った顔。
ふっ、藤ヶ谷!?
藤「北山、話しがある開けてくれ」
北「ぁ…‥」
思いも掛けない状況に手はガタガタと震え。
落ち着け落ち着くんだ、これは最後のチャンスかもしれない神様が俺に与えてくれた。
北「今…開けるから‥よ」
自分にそう言い聞かせ深呼吸をしドアノブに手を掛ける
ガチャ!
藤「ごめん突然」
北「…いや」
心臓が疾風の如く高鳴った。
北「好きに座ってていいよ」
藤「あ、うん」
藤ヶ谷が腰を掛けたのは、いつも座っていたソファーの上。
北「何か飲む」
藤「コーヒー」
北「了解」
自然に、そう、いつも通り、ガタガタガタ、駄目だ手が震える。
藤「どうかした」
北「なんでもね」
藤「‥‥‥」
揺れるコーヒーカップを慌てて、もう片方の手で抑え込み。
北「ふぅーっ」
再び深呼吸をすると気を取り直して、お盆に乗せようとしたそのとき。
ガッチャーン!
スローモーションのごとく目の前でカップが落ち、次の瞬間。
藤「北山!」
キッチンへ焦ったかのように藤ヶ谷が飛び込んで来てよ。
北「だっ、大丈夫だから」
藤「手を見せて火傷しなかった」
ギュッとその手が、俺のを握りしめ。