テキストサイズ

幻想世界☆

第4章 執事の企み①

その夜、眠りについた俺はまたあの部屋にいたんだ。

夢の中で執事に案内された

それも、何故だか2人とも上半身裸のまま。

俺を上から見つめる、わたの瞳。



玉「何これ?どういう事」

横「‥‥‥」

玉「ねぇ?」



なにも言わず手が頬に触れチュッと額に唇が落ち。

えっ?



玉「ドックン、ドックン」

横「裕太、ニコッ」

玉「なに?今の」

横「話しておきたいことがある」

玉「渉?」



だけどその問いには答えず



横「ここでは獣人をペットとして飼わなければならないらしい」

玉「つまり、それって」

横「お前が寝ている間」



ちょっと待って俺いつ寝てたわけよ?



横「あの執事が来て飼う気がないのなら幻想館へ連れて行けと言われた」

玉「幻想館?」

横「獣人を売る店のことさ」



だから、わたは。



横「冗談じゃない出来るかそんなこと」

執事「でしたら契約を」

横「契約?」

執事「はい貴方さまは既にこの者の血を吸っています」

横「‥‥っ」

執事「しかし、指からではなんの意味もないこと」



どういう意味?

契約、それは身も心も全て飼い主に捧げる事だと知ったのは。

それから、暫くしてからのことだった。

思いもかけないわたの行為により。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ