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幻想世界☆

第4章 執事の企み①

・千賀side

千「なぁ宮田どこへ行くんだよ」



俺の手をグイグイ引っ張って行く宮田、いつもと様子が違う。



宮「ここだ間違いない」



そして、とある部屋の前まで来ると中へ入り。



千「うおっ、青だ青、水色もある」

宮「へぇ千ちゃんのカラーで統一したみたい」

千「わっ、超でけぇベット気持ちよさそう」



ボスンとそこへダイビングすれば、ふわっと柔らかい感触が全身を包み込む。



宮「気に入った?ニコッ」

千「べっ、別にお前が用意したわけじゃないじゃん」

宮「そうだけどさ、フッ」

千「それより何かあった」

宮「んっ?」

千「戻って来たとき辛そうな顔をしていたから」



そう言うと、途端に。



宮「千ちゃん、ギュッ」

千「ちょ、いきなりなに」



宮田は俺を抱きしめて来て



千「はっ、放せって」

宮「やだっ」

千「宮田、冗談はやめっ」

宮「チュッ」

千「んっ」



塞がれた唇―

うっえぇーっ!?待て、まっうわっ、舌が入って来た。

ディープキスかよ!クッ



千「んんっ、んっ」

宮「千ちゃん、千ちゃん」

千「宮田、くっ、俺は男だってばぁ」

宮「愛して千ちゃん」

千「わっ」



ドサッと倒れ込んだベットの上。

両手を抑えられ首筋にキスの雨を降らせながら。

まるで譫言のように言葉を発している。



宮「千ちゃん俺、千ちゃんが好き大好きなんだ」

千「おっ、お前はタマが」

宮「タマは横尾さんのペットになった」

千「えっ」



ペット?つまりは飼われたってこと。

ふと、脳裏に浮かんだ屋良にぃの言葉。



屋「いい奴に買われ可愛がって貰え」



可愛がる?可愛…がられる



屋「飼われてみれば分かる言っとくがペットは飼い主に絶対服従、覚えておけ」



それって―



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