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幻想世界☆

第5章 覚醒する瞬間

宮「俺は…俺‥わあぁーっ夢だ夢、クッ」



ごめん、なんて事を

ブルブルブル携帯の着信を知らせるバイブ音が鳴り響く。



宮「もしもし」

ニ「宮田、今日ひま?一緒に千賀のところへ行かね」

宮「悪い今日は」

ニ「ダメなの」



今は、まともに顔を見れる自信がないし。



ニ「なーんだ、じゃミツでも誘おっと」



ブツブツ言いながら携帯を切る二階堂。

その夜―

寝ないぞ寝るもんか、絶対に寝ない。



佐久間「宮田くん、なんで徹夜しなくちゃならないんですか?」

宮「夢を見たくないから」

佐久間「へっ?」

宮「いいから俺が寝そうになったら、これで思いっきり叩いて」

佐久間「ぴこぴこハンマーで?」

宮「そう」

佐久間「意味ない気がするけど」



同じ頃、千ちゃんの家でも



母「高嗣くんお風呂へどうぞ」

ニ「有り難うございます、千賀いっしょに入る?」

千「今日は遠慮しとく」

ニ「なんでだよ、泊まってけって言ったのはそっちだろ」

千「お風呂は勘弁して」

ニ「あっ、分かった敏感肌だからだ クスッ」

千「ちげぇーよ」

ニ「きゃははは」



この頃から、俺達は徐々に毎日見る夢に違和感を感じ始めていたんだ。

何かがおかしいと―




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