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幻想世界☆

第6章 執事の企み②

その横では―



千「だぁーだからくっつくなって言ってるだろ」

宮「いいじゃんいいじゃんにゃはっ、ニマニマ」

北「宮田キモ、獲物を狙っている狼の眼になってる」



獲物?

夢の中で千賀は宮田に買われて行った。



屋「この世界にお金というものはない獣人は獲物としてハンターに狩られ飼い主となった者によって可愛がられる、それだけだ フッ」



そう言った屋良さんの顔が脳裏に浮かび。

おいおい、夢の中での話しだぞ一緒にしてどうする。

が、自分で自分に突っ込んで急ぎ否定した。

だってあり得ない話しだし



スタッフ「はい次は二階堂くんと千賀くん」



おっ、出番だぜ。



ニ「行くぞ千賀」

千「おう、ニコッ」

宮「えぇー行っちゃうの、千ちゃん」

北「お前は俺とだろ」

宮「千ちゃんがいいー」

千「うっぜ」

宮「シュン」



なんだなんだ宮田のやつ、タマから千賀に乗り替えたのか?

おあいにくさま。

ミツも千賀も、俺のものだからあげないよーんだ クスッ

何も知らなかった自分。



カメラマン「じゃあ、二階堂くん後ろから千賀くんを抱きしめて下さい」



ギュッ、あれ?これはなんだろう。

千賀の首筋にある、2つの赤い斑点。



カメラマン「いいねぇー2人とも笑って笑って、カシャカシャ」



まるで吸血鬼にでも噛まれたような…

幻想館に連れて来られてからずっと檻の中にいた俺は

まだ、渦中の外にいたんだ

大変なことが起こりかけているとも知らずに。




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