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幻想世界☆

第1章 その扉が開くとき

どう見ても、頭にあるのはマルチーズの耳。



宮「尻尾もちゃーんとある可愛い」

玉「うっ、くっ」

宮「タマ?」

玉「夢だ」

宮「へっ」

玉「宮田、俺を殴れ」

宮「ぁ…‥」

玉「早く」

宮「いっ、いかせて頂きます」



そう言った次の瞬間バシッと平手打ちが飛び。



玉「痛えぇーバカ痛いだろ」

宮「だってタマがぁ」



って事は、夢ではない。



宮「あ、もしもし俺、あれ千ちゃんは」



つうか、こんな時に呑気に電話なんかしているんじゃないよ。



玉「宮田あぁーっ」

宮「あっ、はい」

玉「これなんとかしろ」

宮「そんなこと言われても二階堂、助けてよぉー」



あり得ない話し―

俺は宮田に当たり散らし、宮田はどうしていいか分からず。

ただオドオドするだけで、気がつけば。

ジリジリーッ!



玉「うるさーい」



ガバッと起き上がったら、何故だかそこは自分の部屋だった。

携帯の画面には昨日の日付

えっ、ちょっと待って今日が昨日で昨日が今日?

わけ分からない…

あれは夢?にしては随分とリアルだったような。

その扉は必ず開かれる事になっていた。

最初に、その夢を見た者が再びその世界へと導かれたとき。

選ばれた者たちと共に―




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