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幻想世界☆

第1章 その扉が開くとき

・藤ヶ谷side

窓から朝日が射し込む中、俺は目を覚ました。



藤「北山、こっち」



あれは確かにあいつだった間違いない。

俺が見間違えるわけないし

掴んだその手を、目の前で広げ。

感触を思い出すかのごとく閉じたり、開いたりを繰り返す。

と、そのとき。



横「太輔?」

藤「んっ?あぁ、フッ」



わただ、って事はここ…



藤「おはよ、また泊まっちゃったんだ俺」

横「うんまぁ今日さ何日だっけ」

藤「えっ」



が、らしくない事を聞いて来てよ。



藤「東京ドームのコンサートが…」



あれ?

視界に飛び込んで来たテレビの画面を見て、固まってしまう。



横「コンサートの2日目…だっけか?」



昨日はタマと3人で食事をし、いや待て!していない



藤「うんそう、なに分からなくなっちゃった」



違う―

妙な感覚が俺達を包み込んでいるのを感じた。



横「‥‥‥」

藤「取り合えずリハに行こうか」

横「あ、うん」



薄暗い闇の中、俺は歩いていた記憶がある。

そして―




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