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幻想世界☆

第9章 寄り添う心①

北「じゃ、ニカは藤ヶ谷のペットになれば俺は別口でいく」



んっ?ちょっと待て別口ってなんだ別口って。



ニ「えっ、いいの?」



よかない、つーうかお前ら勝手に決めてるんじゃねぇよ。



北「だって別におれ藤ヶ谷に会いに来たわけじゃないし」

藤「はっ?」

北「それよりタマってどこにいるのかな?」



なんだ?こいつ俺より玉森に会いたかったってわけ。

教えるか、フンッ

スタスタスタ、歩き出せばトットットッついて来る。



ニ「ねぇ千賀はどこにいるのガヤ?」

北「宮田と一緒じゃね」



スタスタスタ、トットットッ お前ら金魚のフンか。



北「しっかし広いわなぁ、迷子になりそ」

ニ「俺は平気、ミツは気をつけた方がいいかもよ」

北「俺だって大丈夫だわ」



お前は危ないんじゃない?

そうこうするうち、宮田の部屋の前まで辿り着き。

取り合えず、ニカだけでも引き取って貰おうと。

トントン!



藤「おーい俺、開けるぞ」

宮「がっ、ガヤさん!ちょーっと待った」

ニ「あっ、宮田だぁ」



ガチャンと俺より先にドアを開けたニカ。



ニ「ぎゃははは、なにやってるの?おまえ」

北「んっ?ガハハハ」

藤「お前また…はぁ」

千「よぉーみんな元気ぃ」

宮「せっ、千ちゃん!いい加減これ外してよぉ」

千「やーだね、ニヤッ」

宮「おねがーい」

ニ北千「あはははっ」



この2人は平和だ、フッ

猫の健永の尻に敷かれているヴァンパイヤの宮田。

絵にはならないが、これはこれでいいのかもしれないとそう思う。

あとは、わたとタマが上手くいってくれさえすれば。

このとき俺は、まだ北山を飼うつもりはなかったんだ

傍で見守っていればいい、そう思い。




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