君と僕。
第10章 君と僕と誕生日
「あ!プレゼント!プレゼント、あるんですよ」
「え!ホントに?」
「買ったのはテストの前ですけど」
時雨さんの手を引いて寝室から出て、僕の部屋に入る。
「これ」
机の引き出しから出したのは指輪。
「え、これって...」
シルバーに人口の宝石がついてるだけの、シンプルなデザインのペアリング。
「僕は、まだ時雨さんみたいに充分にお金稼げないから、安物ですけど」
「で、でもバイトしてないよね?」
「ちょっと前に大学で募集されてたテスト監督と病院の試薬テストのバイトしてたんです」
時雨さんはパチクリと切れ長な瞳を瞬きさせた。
僕が今まで時雨さんにほとんど隠し事なんてしないからだ。
強いていえば病院の個人情報だとかだけ。
それ以外は隠したくてもバレてたし、隠そうとすることもそんなになかったから。
「つ、けて良い?」
「はい」
「あ、やっぱり、蓮君がつけてっ」
「うっ...分かりました」
そんなまじまじ見られると恥ずかしいけど。
「え!ホントに?」
「買ったのはテストの前ですけど」
時雨さんの手を引いて寝室から出て、僕の部屋に入る。
「これ」
机の引き出しから出したのは指輪。
「え、これって...」
シルバーに人口の宝石がついてるだけの、シンプルなデザインのペアリング。
「僕は、まだ時雨さんみたいに充分にお金稼げないから、安物ですけど」
「で、でもバイトしてないよね?」
「ちょっと前に大学で募集されてたテスト監督と病院の試薬テストのバイトしてたんです」
時雨さんはパチクリと切れ長な瞳を瞬きさせた。
僕が今まで時雨さんにほとんど隠し事なんてしないからだ。
強いていえば病院の個人情報だとかだけ。
それ以外は隠したくてもバレてたし、隠そうとすることもそんなになかったから。
「つ、けて良い?」
「はい」
「あ、やっぱり、蓮君がつけてっ」
「うっ...分かりました」
そんなまじまじ見られると恥ずかしいけど。