君と僕。
第3章 君と僕と好奇心
「色を塗ればまだなんとか…」
と互いにいつの間にか真剣になり、絵の具に励んでいた。
僕の描いたキリンはもはやモンスターと化し、時雨さんの薔薇はグラデーションにより鮮やかでリアルだ。
「って、なんか増えてません?」
いつの間にか時雨さんの画用紙は色鮮やかな薔薇でいっぱいだ。
赤、白、黄色、オレンジや青まである。
「スゴイですね。お花畑みたい」
「蓮君のはRPGの世界みたいだね」
「バカにしてます!?」
「えー、してないよー」
「…?これ薔薇じゃないですよね?なんの花ですか?」
画用紙の端に大きな葉っぱに小さな花が咲いているモノが描いてある。
薔薇だらけの画用紙では随分と目立つ、
「ニシキギ、って植物」
何で、ニシキギ?
僕が首を傾げていると、時雨さんはイタズラっぽく笑う。
あ、やばい。
たぶん危ない顔だ。
「ね、薔薇って色によって花言葉が違うんだよ?」
「花、言葉…?」
怪しく目を細めて、白く長い綺麗な指をとん、と画用紙に乗せた。
と互いにいつの間にか真剣になり、絵の具に励んでいた。
僕の描いたキリンはもはやモンスターと化し、時雨さんの薔薇はグラデーションにより鮮やかでリアルだ。
「って、なんか増えてません?」
いつの間にか時雨さんの画用紙は色鮮やかな薔薇でいっぱいだ。
赤、白、黄色、オレンジや青まである。
「スゴイですね。お花畑みたい」
「蓮君のはRPGの世界みたいだね」
「バカにしてます!?」
「えー、してないよー」
「…?これ薔薇じゃないですよね?なんの花ですか?」
画用紙の端に大きな葉っぱに小さな花が咲いているモノが描いてある。
薔薇だらけの画用紙では随分と目立つ、
「ニシキギ、って植物」
何で、ニシキギ?
僕が首を傾げていると、時雨さんはイタズラっぽく笑う。
あ、やばい。
たぶん危ない顔だ。
「ね、薔薇って色によって花言葉が違うんだよ?」
「花、言葉…?」
怪しく目を細めて、白く長い綺麗な指をとん、と画用紙に乗せた。