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君と僕。

第4章 君と僕と憤怒

扉越しに、蓮君の声が響いた。
沢山俺の名前を呼ぶ。

泣いているからか、興奮しているからか、艶のある声だ。

「俺の好きって...そんな伝わってないかな...」

誰が何と言っても、俺は蓮君が好きだし、蓮君以外は考えられない。
ずっとそうやって伝えてきたつもりだけど。

もう君でしか勃たないし。
どうしてあの子はあんなにも自分に自信がないのだろう。

リビングに戻って椅子に座る。
頬杖をついてみても、突っ伏してみても、幻聴か現実か、蓮君の喘ぎ声が聞こえてきてそれどころではない。

チンコ爆発しそう。

カチカチっとローターのリモコンを弄ってみると、喘ぎ声に強弱が出てくる。
イけそうでイけないんだ。

「も、ゃあぁっ...しぐれさん、んぁっ」

俺の名前が呼ばれる。
あーぁ、どうにも俺は君に甘いんだ。

ズボンで苦しんでいる息子を宥めつつ、俺は再び蓮君のいる部屋へと向かった。

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