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そう、確かうまく言いくるめられて。



「さ、後ろ向いてください！」

ローション片手に僕は時雨さんに声をかけた。
時雨さんは観念したかのようにズボンを脱いで、ボタンを下まで開けて微笑んだ。

「し、下着...も...」

「脱がしてよ、ね？」

「ぁ、うっ...」

色っぽく枕に手をついて、僕の方にお尻を向けてくる。
ぴたっとくっついたボクサーパンツが妙にエロくって。

胸の奥が、ゾクゾクした。

黒と紺色のシンプルな下着だ。
ゴムの部分に指を入れ込むと、指先から時雨さんの体温が伝ってきた。

僕と同じ男なのに、しっかりした腰つき。
絵に描いたような滑らかな背中。
下着をずらせばずらすほど、見えてくる腕より白いお尻。

ゆっくり下着を下ろすと、布が擦れる音が静かな部屋に響いた。

「ローション、塗り、ますよ」

「うん」

あれ...。
キャップを外して傾けると、いつも僕がされてる時どのくらい使ってくれてるのか分からなかった。