君と僕。
第6章 君と僕とデート
お揃いの茶碗とマグカップ、さらに箸を揃えて買った。
割れ物だし、荷物になるから発送することにし、俺達は再び手を繋いで外の通りに出た。
今度は蓮君からするりと手を繋いでくれる。
嬉しくて気づかなかったけど、顔も赤いし、少しだけ手も汗ばんでる。
俺の手を握るまでに沢山悩んで、自然体を演じたのだろう。
可愛くて地面に頭突きしそうだ。
「あ、あぁあのっ」
大通りの信号を待っていると、蓮君が繋いだ手に力を込めながら声をかけてくる。
「ん?」
「時雨さん、何でずっと笑ってるんですか?」
「んー、いやぁ、可愛いなぁって」
「て、手汗かいてるの笑ってます?」
いじけるように口を尖らせる蓮君。
破壊力。
「そんな事ないよ。まぁそれも可愛いけど。手、繋ぐなんてあんまりしないもんね?」
「...知りませんっ」
ぺいっと蓮君の手が離れていく。
「えー、離しちゃうの?」
俺がそうわざとらしく聞いてみると、ゴシゴシと服の裾で手のひらを拭いてからまた照れくさそうに蓮君の手が戻ってくる。
可愛くて死にそうだ。
割れ物だし、荷物になるから発送することにし、俺達は再び手を繋いで外の通りに出た。
今度は蓮君からするりと手を繋いでくれる。
嬉しくて気づかなかったけど、顔も赤いし、少しだけ手も汗ばんでる。
俺の手を握るまでに沢山悩んで、自然体を演じたのだろう。
可愛くて地面に頭突きしそうだ。
「あ、あぁあのっ」
大通りの信号を待っていると、蓮君が繋いだ手に力を込めながら声をかけてくる。
「ん?」
「時雨さん、何でずっと笑ってるんですか?」
「んー、いやぁ、可愛いなぁって」
「て、手汗かいてるの笑ってます?」
いじけるように口を尖らせる蓮君。
破壊力。
「そんな事ないよ。まぁそれも可愛いけど。手、繋ぐなんてあんまりしないもんね?」
「...知りませんっ」
ぺいっと蓮君の手が離れていく。
「えー、離しちゃうの?」
俺がそうわざとらしく聞いてみると、ゴシゴシと服の裾で手のひらを拭いてからまた照れくさそうに蓮君の手が戻ってくる。
可愛くて死にそうだ。