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君と僕。

第6章 君と僕とデート

「メニューはこちらです。お決まりになりましたら、ボタンでお知らせください」

愛想のいい店員はそう告げることキッチンの方へ歩いて行った。
メニューを開いて二人で覗き込むと、ハンバーグ、ピザ、スパゲティ、サイドメニューにはポテトやほうれん草のソテーなんかもあった。

「僕チーズINハンバーグにします」

「じゃ、俺はトマトクリームパスタで」

ドリンクにメロンソーダとアイスコーヒーを追加して注文する。
待っている間は店内を見回してはいい店だねと笑い合った。

「午後はどうしようか?」

フォークをくるくると回しながら、みょーん、とチーズを伸ばしている蓮君に声をかける。
可愛い、写真撮りたい。

「時雨さんの行きたいところとかないんですか?」

「うーん、あ、服屋とかは?」

「良いですね!時雨さんスーツしか持ってないですし、私服とか選びましょうよ!」

「大学生の方が私服必要だろう?」

「じゃあ、ペアルックとかにしましょ!」

照れ屋の彼からは珍しい提案だったが、可愛かったので食い気味でOKを出した。

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