
君と僕。
第8章 君と僕と出張
「そんな可愛い事してると襲っちゃうよ?」
「レポート、あります」
「知ってるよ、だから我慢してるの」
「レポート、だけだ、から...」
「?」
「ちゃんと頑張ったら、ちゅー、してくれます?」
「ちゅーだけで良いの?」
意地悪な顔。
コップの中の氷がカラン、と音を立てた。
「やだ」
「ううぅ、早くレポートやって。理性粉砕骨折してる」
顔を手で覆って時雨さんが水をくれる。
僕は苦笑して、今襲ってくれてもいいのに、なんて思いながら自室へ戻った。
パソコンを開いて、半分ほど書いてあるレポートを書き始める。
集中出来ないかと思ったけど、それは心配要らなそうだ。
パラパラと教科書をめくりながら、参考書やネットも閲覧しつつ、進めていく。
半分終わらせていたのが功を奏し、レポートは2時間ほどで終わった。
まだ簡単で得意な分野だったし、良かった。
「時雨さん」
リビングに戻ると、ソファで寝転がっているのが見えた。
呼びかけに反応しなかったのなら、寝ているのだろうか。
「...」
長いまつげ。
薄い唇。
サラサラの髪の毛。
「レポート、あります」
「知ってるよ、だから我慢してるの」
「レポート、だけだ、から...」
「?」
「ちゃんと頑張ったら、ちゅー、してくれます?」
「ちゅーだけで良いの?」
意地悪な顔。
コップの中の氷がカラン、と音を立てた。
「やだ」
「ううぅ、早くレポートやって。理性粉砕骨折してる」
顔を手で覆って時雨さんが水をくれる。
僕は苦笑して、今襲ってくれてもいいのに、なんて思いながら自室へ戻った。
パソコンを開いて、半分ほど書いてあるレポートを書き始める。
集中出来ないかと思ったけど、それは心配要らなそうだ。
パラパラと教科書をめくりながら、参考書やネットも閲覧しつつ、進めていく。
半分終わらせていたのが功を奏し、レポートは2時間ほどで終わった。
まだ簡単で得意な分野だったし、良かった。
「時雨さん」
リビングに戻ると、ソファで寝転がっているのが見えた。
呼びかけに反応しなかったのなら、寝ているのだろうか。
「...」
長いまつげ。
薄い唇。
サラサラの髪の毛。
