神々の性
第2章 神様の栄養
と、とりあえず、今日もきっとだいちゃんが遊びにくるから少しだけ...意識してみようかな.....?
学校から帰って服を着替え洗濯物を取り込みながら考えていた
「ナーナっ」
「あっだいちゃん!」
家の門からだいちゃんがピョコっと顔を出していつものように遊びにきた
「洗濯物、たたむの手伝う」
「...あ!いつもごめんね ありがとう」
だいちゃんは洗濯物が入ったカゴをあたしの手からサッと奪い部屋に上がってたたみ始めた
いつも、こうやって何かと手伝ってくれる
遊びにきてくれてるのに申し訳ないとは思うけどすっごく助かるんだよね...
優しい所は小さい時から変わらない
あたしの家には今、ばあ様とあたしとナズしかいない
3年くらい前にお父様とお母様は、弟の清白を連れて しばらく留守にすると出ていったきり帰ってこなかった
その日からだったな……だいちゃんが家事を手伝ってくれるようになったの
今頃、お父様たちはどこにいるのだろうか
清白(すずしろ)は、元気にしているだろうか…
いなくなった日からずっと、あたしは毎日のように家族のことを考えていた
「ねぇ、だいちゃん」
「ん〜?」
手際よく洗濯物をたたみながらだいちゃんがあたしのほうに目をむける
「好きな子とか...いる?」
「...いるよ」
あたしを見る目の色が一瞬で変わった
「...そうなんだぁ」
「なんでそんなこときくの?」
あきらかに目をキラキラさせながらこっちをガン見してくるだいちゃん
しかし手元は止まらず洗濯物を凄まじくたたんでいる
な...なんでこんなに嬉しそうに聞くんだろ...
「ん...な...なっんとなくだよ...!!!」
「へぇーそっかぁーー」
キランッピカーンッ...
.....な、なんかものすごくなにか言いたそうな顔してるけど目が星なんだけど.....