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神々の性

第2章 神様の栄養











『ナナ』




「...んっ?」






そのときサンちゃんがいきなり話しかけてきた






『この殿方...前から思っていたが、星詠みに秀でておるぞ』






「ほしよみ...???」





『うむ。占星術のことでな、星を読んでこれから起こることなどがわかるのじゃ。...』






「へぇー!そうなん...「その人、ナナにずっと取り憑いてるけど誰なの?」





洗濯物をすべてたたみ終えてあたしをまっすぐみながら聞いてきた







てかあれっ?もしかしてサンちゃんが見えてる?





「だいちゃん見えるの?サンちゃんのこと」





『いや我の姿は見えておらぬ。じゃが、オーラと声はわかるようだのぅ殿方よ』





「あぁわかるよ。ここ最近から、ナナにすごい強いオーラが増えたと思ったら声が聞こえるしナナと喋ってたから詠んでみたんだ、ナナの星を」







そういってだいちゃんは目を閉じてすーっと息を吸った






「ナナに取り憑いてるあなたは太陽神だよね?」




目を開くとあたしの目の奥に語りかけるように言った







『いかにも。我は太陽神、天照大御神である。秋山家のしきたりとゆうもので、ナナと出会うたのじゃ』





「しきたり?秋山の神様じゃないのか?」





「それがねー、秋山家に神様がいるわけじゃなくて天界と家の祠が繋がっててそこからサンちゃんの声が聞こえたの!」





「神様がいるわけじゃなくて.......えーと?」





『.......つまりじゃ』








そこからこと細かにサンちゃんが説明してくれた





あたしはどうせ説明不足だよーだっっふんっ











「...へぇ~、んじゃぁこーんなにおバカなナナでも、印が出ただけの才能はしっかりあるんだな」





『印に伝わる程度では計り知れまい。ナナは阿呆でも 天性の、その五感の鋭さ、強い霊力、そしていまだ目覚めておらぬ才が在る。我にもまだ何かはわからぬが…』








おバカ に 阿呆……


ガンッ ガンッと頭にぶつかるその2つの単語

最後のほうは褒められてた気もするけどもはや頭に入らなかった…






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