神々の性
第2章 神様の栄養
『星詠みの殿方よ、そなたの血筋も晴明どのとの関わりが深かったようじゃの』
「そうだよ。葛木の家は安倍晴明の側近だった人の唯一の末裔なんだ。晴明の血を引いていた土御門家が途絶えた今、占星術の家元は葛木だけだからね」
「安倍晴明?!!それって歴史に出てきたすごい陰陽師でしょ!?やばー!だいちゃんちすごいんだねー!!」
『土御門は滅んでおったのか.....そうか、残念じゃのう。ナナ!なにをぬかすかこの阿呆めが!おぬしは天皇家の血筋なのを知らぬのか!!?』
へ.......てんのうけ?
...天皇家???
「...はああああぁあ!?!?まじで?!」
『なんと...本当に存じていなかったとは...アタマイタイノウ.....』ズキズキ
「いやだってさ!!!待ってよ!!あたしなんにも知らないんだけど!なにその話!?」
「ナナが...天皇家.....!?」
『そうじゃ。この秋山は名は違えども、まちがいなく天皇家の血を引いておる。そして最も今 その血を色濃く継いでいるのは七草、そなたなのじゃ!』
はーなんかもう...話についていけない
あたしんちが天皇家の血筋?しかも1番血が濃いのがあたし?
それなにどゆこと...?
あたし...それを聞いた今どうすればいいの?
ぷしゅーーッ……
パニックすぎて頭から空気が抜けた音がした
『ナナ、しっかりせい。おぬしはおのれのすべきことをなせば良い。ただそれだけじゃ』
サンちゃんは目を閉じてすーっと深く呼吸し
あたしに癒しをもたらしてくれた
その瞬間 胸の中のモヤモヤとかムズムズがぱぁっと弾けて消えたのがわかった
「大丈夫か ナナ?」
『心配いらぬ。少し焦ってしもうただけじゃ。』
「.....ふわぁ...なんかすごく軽くなった」
『ナナ そなたは天皇家の血を継ぐもの。じゃが、それを知った今どうこうする必要はない、そなたはそなたのままでいてたも』
サンちゃんは優しく微笑んでそう言ってくれた