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神々の性

第1章 我の御霊を宿せ、人間よ。













御霊...?...宿せ?





なにがなんだかよくわからないが


この声の主はどうやら、

家に受け継がれる秋山家の神様のようだ







この痛み(疼き)は 恐らく間違いない

神様の力量で痛みが変わるようなことを言っていたけど

今はそんなの考えてる余裕がない






とにかく...この痛みから解放されたい









あたしはゆっくりと

御神体がある庭へと向かった













目を閉じたまま 一歩ずつ部屋を出て

玄関を抜けて 庭の池や置き物につまずかぬよう

自分の体の周りのものへすべて集中し


耳で音を聴き 鼻で匂いを感じ 肌に触れる風なども

すべてを感じ取り、




生まれ持った才能で 神の生気を感じ

それを確実に辿っていく










すると、

自然に御神体の前へとついた














『...合格じゃ。言葉を唱えよ』






「...我 汝の性を受け入れ、神々を導く者なり。。」







言われた通りにいつもと同じように唱えた






すると、目を閉じたままでもわかるほどに

御神体が光り輝きあたしの印へと一直線に光が体に入ってきた









その瞬間 あの悶絶する痛みは一気に消え

体の火照りもスゥっとなくなり

鎖骨の印に柔らかい温もりが宿った












あたしは ゆっくりと目を開くと

目の前の 御神体が入っていた祠の扉が開いていた







そこでやっと、自分に神が宿ったことを理解したのだ















試しにもう一度 目を閉じてみた







『...おいおぬし』






目を閉じるとそこには 綺麗な女の人が佇んでいた



なんだか少しだけ懐かしさを感じる気がする





『...聞こえておろう。返事をせい』





「...ぇ、あ...はい?」





『...我の名は天照大御神。天界より舞い降りし神(もの)じゃ。そなたを、我の体とすることをここに決めた。』







色っぽく澄んだ声でたんたんと話す彼女は

この世のものとは思えない美人だ






まぁ天界からきたんだからこの世のものではないんだけど.....









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