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カラダからはじまった愛は

第2章 はじまりは

 閑静な住宅街の奥にある緑ヶ丘高校前の道は、夜はひと通りがほとんどなかった。 

 「正門前に着きましまた」

 「すぐにいきます」

 正門前までは徒歩1.2分ほど…。

髪をとかし口紅を引き直し

外灯の少ない夜の道を歩き出した。

月明かりだけが瑠衣の影を追っていた…。


 外灯の下に停められた白井の車に駆け寄った。

「 乗っていい? 」   

ドキドキしながら助手席に乗り込んだ。


 「 会いたくなっちゃった… 」

 瑠衣は小声でそう言うと、
うつむいて膝の上に置いた両手をギュッと握った。

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