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カラダからはじまった愛は

第4章 告白

 言葉もなくはじまったふたりの関係。

 哲の柔らかな唇とながく甘く絡み合うキス。
キスだけで、落ちちゃう…
唇がふれるだけで全身が悦びで震えた。

 相性がいい

 瑠衣は哲のカラダが好きだった。
細く器用な指先、柔な唇と全身をたどる舌先、小さく引き締まったお尻も、少し毛深い太ももも…
瑠衣の深いところまで愛してくれる腰づかいも…。

 お互いが求め合うようにカラダから愛がはじまったのかもしれない。幾度となく重なり合って、とろけるようにふたりがひとつになっていく快感…。求めあい与えあって愛し合っていた…。

 
 哲さんのこと、なにも知らなかった…


 恋人がいる、帰る場所がある…  

 私の立場で悲しむのは

 …おかしいよね…



 「 …もう 会えない… 」

 瑠衣は さよならのキスをした…。

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