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カラダからはじまった愛は

第4章 告白

瑠衣には夫が、哲には一緒に住む彼女がいる。

 カラダだけの関係なら、まだよかった…

 そんなふうに割り切ることが、瑠衣にはできなかった。

 哲の心もカラダも、すべてが愛おしい。

 
 高速バスの乗り場でわかれて家路につくまでのあいだ、瑠衣はひとつの決心をしていた。


 この先、ふたりがどうなるかは分からない。

それでも、私は今、哲さんを愛してる。

そして、哲さんに、愛されてる。

それだけで いい…
   
それだけで、こんなにも しあわせ…

この瞬間を大事に、

大切な想い出にして生きていこう…
 
 
 もう、迷わない。

  
 いつか全てが想い出になったとしても、

こんなに素敵な恋をしたことを

ずっと、忘れない…

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