カラダからはじまった愛は
第5章 逢瀬
会社は夏の長期休暇に入ったが展示場はイベントがあるため、営業していた。
お盆休みも終わりの8月16日。
瑠衣は夫に嘘をついた。
展示場があるから出勤する、と。
その日、デザイン課の哲は休暇中だった。
瑠衣も休暇を申請した。
朝の10時から夕方の5時まで、こんなにも長い時間、ふたりで過ごせる時間を作りたかったから。
哲は
「どこか行きたいとこある?」と聞いてくれた。
瑠衣は首をふりこう答えた…
「 …ふたりでずっとホテルで…」
時間を気にしないで過ごしてみたい。
少しでも長く哲さんと一緒にいたい、ずっと哲さんと裸で抱き合ってみたい…
その日はじめて、哲の腕の中少しの眠りについた。穏やかて、柔らかく包まれて、全てを抱きしめられていた…。
しあわせ…
ふたりでいることだけで、
こんなにも しあわせ…
外は夏の夕立ではげしい雨が降り始めていた。
帰りたくない
このまま ずっと…
…そう 思った。
お盆休みも終わりの8月16日。
瑠衣は夫に嘘をついた。
展示場があるから出勤する、と。
その日、デザイン課の哲は休暇中だった。
瑠衣も休暇を申請した。
朝の10時から夕方の5時まで、こんなにも長い時間、ふたりで過ごせる時間を作りたかったから。
哲は
「どこか行きたいとこある?」と聞いてくれた。
瑠衣は首をふりこう答えた…
「 …ふたりでずっとホテルで…」
時間を気にしないで過ごしてみたい。
少しでも長く哲さんと一緒にいたい、ずっと哲さんと裸で抱き合ってみたい…
その日はじめて、哲の腕の中少しの眠りについた。穏やかて、柔らかく包まれて、全てを抱きしめられていた…。
しあわせ…
ふたりでいることだけで、
こんなにも しあわせ…
外は夏の夕立ではげしい雨が降り始めていた。
帰りたくない
このまま ずっと…
…そう 思った。