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カラダからはじまった愛は

第1章 転勤

 「えっ!あっ!あのっ!
いままで聞いたことなかったんですけど、
結婚してるんですか!」

 なんの前ぶれもなく話しかけられて
舞い上がってこんな事をきくのが精一杯だった。

「してないです。あっ、以前はしてたけど」

「お子さんは?
10才の女の子ですか〜、だんだん難しくなってきますね」

 当たり障りのない話しをしようとした、
けれど、彼が

「 癒し って言われたのは、好きって言われるより 胸がキュンキュンした 」

そんな風に言われて

 「 この気持は育てちゃいけない って思ってるから 」

 そう言って 
私は、口をぐっとつぐんだ。

 彼は資料をかかえてドアを閉め2階に戻っていった。

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