テキストサイズ

カラダからはじまった愛は

第7章 運命が動き出す時

 「ありがとう!絵里!母ちゃん、がんばる。」

 それでね〜

 言おうか、言うまいか…
えぇ〜い!言っちゃえ!

「…母ちゃん、好きな人できた…」

「はぁ〜ン!まじっ!」

再び絵里の怪訝そうな「はぁ〜ン」がでた。

「だれ!?」

「…パート先の…ミドリハウスの人…」

 「 えっ!いいんじゃね!」

 3年ほど前に派遣でミドリハウスに勤めたことのある絵里は、すぐに喜んでくれた。

 普通の親子なら、母親の浮気の話なんて出来ないし、聞きたくもないと思う。
長年の歪みの中で、絵里は瑠衣をどうしようもない母親とあきらめでいったのだと思う。

 「どんな人⁉」

 ふたりで、キャッキャ言いながら女子トークがはじまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ