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カラダからはじまった愛は

第7章 運命が動き出す時

 「 ちょっと!返して!」

慌てて取り返そうとした私を払い除け夫は携帯の画面に目を向けた。
そこには哲からのメールが開かれたままだった。


 「 おめぇー!やってくれたよな!」

身をこわばられて立ちすくんでいた瑠衣の左頬を夫は拳で力いっぱいに殴りつけた。

 「 これはしょーがねーよな!」

そう言いながら二度と三度と殴りつけた。

そしてまた台所から包丁を持ち出して、1本を瑠衣に、もう1本を自分の腹に向けた。 

 「 死ぬか!今度こそ 死ぬか! 」

 夫の怒鳴り声と 鬼のような形相、

 殴られて朦朧とした意識の中で、


夫はこのことを一生許さないだろう、

今まで以上にアタシを縛りつけるだろう、

…もう、哲にさんには 会えない…
 
 このまま 会えないなら…

 
 もう… 死んでも いいかな…  

 そんな風に思っていた。



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