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カラダからはじまった愛は

第7章 運命が動き出す時

 「 まぁ いいや、まってろ 」

 そう言うと夫は、ニヤニヤしながら外へ出ていった。誰かに電話しているようだった。

 その隙に、瑠衣は絵里に電話をした。

 「 大内に彼からのメールが見つかって殴られた。」それだけ伝えると慌てて電話を切った。

 外から戻ると、夫は瑠衣に

「 絵里はコイツのこと知ってたのか!なんて言ってんだ!」と聞いてきた。

…今、話したばかり… 応援するって…

しゃがみこんで力なくそう答えた。

「 絶対に許さねー! 二度と絵里に会うな!」

 そして

 「 コイツはどこの誰なんだ!」 

 口をつぐんで答えようとしない瑠衣に、夫は

「 ミドリハウスか!言わねーなら明日本社に電話すっつお!」

 
…仙台の人…今日は東京に出張してる…

 「 電話しろ!呼べ!」

時間はもう11時近かった。
  
…もう、そっちは関係ないから…

アタシが悪かったから…ごめんなさい… 許して…   

 「 いいーから!電話しろ!」


 哲さんを守りたい

 たた それだけを考えていた




 

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