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カラダからはじまった愛は

第7章 運命が動き出す時

 その間、哲は東京からタクシーで福島に向っていた。もう電車もない深夜12時すぎ。 
明日だって会社の研修があるはずなのに…

 夫は哲に来い!と言っておきながら、別に来たからといって何が変わるわけでもないのにな、と今度は来るな、と電話していた。それでも、行きます、という哲のことを バカじゃねーかと笑っていた。

 瑠衣は福島に向ってくれている哲の行動が嬉しくって、哲に愛されていることを強く感じていた。
だからこそ、なおさら哲を守りたい、哲を守るためには、夫に逆らわず、今まで以上に夫に従っていかなければならないだろう、そう覚悟していた。 

 深夜3時ちかく、福島駅に着いたと哲から電話があった。

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