カラダからはじまった愛は
第7章 運命が動き出す時
何処に行くのかもつげず、夫は北に向かって高速道路を走らせた。途中、会社には2.3日休むと、アニキにはやっぱりなんでもないから行かない、と電話しろ、と言われ、言われるがままに電話をした。瑠衣はずっと黙っていた。何をどういっても夫には敵わない、話せば話すだけ揚げ足取りをしてくるだろう…
無言で運転していた夫が、ふいに口を開いた。
「 このまま ふたりで死ぬか 」
…そうだね… それでも いいね…
窓の外の流れる景色を見ながら、そう答えた。
途中、サービスエリアで夫が手洗いに行ったすきに絵里にメールした。
どこかに連れて行かれる。昨夜白井さん東京から来てくれた。心配してると思うから、フォローしてあげて。
そして白井の携帯番号を送った。
白井の携帯番号は昨夜のうちに瑠衣の携帯からは削除されていた。瑠衣は白井の番号を覚えていなかったけれど、あの日白井が渡してくれた携帯番号のメモを化粧ポーチにずっとしのばせていた。
哲さんはどうしてるだろろう…
突然の別れと、夫からの恫喝で、どうしていいかわからずにいるだろう白井のことがずっと気になっていた。
無言で運転していた夫が、ふいに口を開いた。
「 このまま ふたりで死ぬか 」
…そうだね… それでも いいね…
窓の外の流れる景色を見ながら、そう答えた。
途中、サービスエリアで夫が手洗いに行ったすきに絵里にメールした。
どこかに連れて行かれる。昨夜白井さん東京から来てくれた。心配してると思うから、フォローしてあげて。
そして白井の携帯番号を送った。
白井の携帯番号は昨夜のうちに瑠衣の携帯からは削除されていた。瑠衣は白井の番号を覚えていなかったけれど、あの日白井が渡してくれた携帯番号のメモを化粧ポーチにずっとしのばせていた。
哲さんはどうしてるだろろう…
突然の別れと、夫からの恫喝で、どうしていいかわからずにいるだろう白井のことがずっと気になっていた。