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カラダからはじまった愛は

第7章 運命が動き出す時

 お昼近くに、母からの電話が鳴った。

 「 どうしたの? 」

 母はいつになく心配そうな声で話はじめた。

 「 あんちゃんが瑠衣の様子がおかしいから福島に行ってくる、ってでてったぞ 」

 「えっ!いま福島にいないよ!うん、あんちゃんに電話してみる。…心配ないから…」

 そう言って電話を切った。

隣で聞いてた夫に、秋田で保険の契約あるから向かってる、と言うように言われた。

 すぐ兄に電話した。

 「 もしもし、瑠衣。いま福島にいないから、秋田に仕事で向かうとこ。うん、なんでもないから、ごめんね、ありがとう…」

 瑠衣の言葉はかすかに涙声になっていた。

 トイレに行きたいとサービスエリアに立ち寄った。夫と離れてから絵里に兄が心配して福島まできた、とメールした。絵里からはすぐに返事がきた。

 「 おじちゃんに全部話すから!」と。

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