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カラダからはじまった愛は

第7章 運命が動き出す時

 ザワザワ…ザワザワ…

 明日 家を出る…

 仕事は…ミドリハウスのパートに食品会社のラウンダー、アレンジメントフラワーの交換、保険の代理店、害虫駆除、運転代行、各報告書、給与計算、シフト作り、経費の計算…会社の決算も来月だった…

 全てを放りだして、あの家を出る…

 いいの?

 そんなことして、いろんな所に迷惑がかかる…

 …実家に帰ったら今度こそ、夫の今までのことを話さないわけにはいかない…
もう、夫をかばい続けられない…

 かばうことも ないのか…

 夫のもとには 帰りたくない…

 帰らない


 絵里から更にメールが届いた。

 『 もうこっちは動き出したよ!

  あとは、母ちゃん次第だから!

 母ちゃんがその気になってくんなきゃ、

 周りは動けないんだよ!

 今が チャンスなんだから!』


 瑠衣は唇をギュっと噛み締め、

 絵里にメールを送った。


 『 お願い。 助けて。 』


 

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