勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「あーめんどくせぇ。こうなったら、おぶるぞっ」
「えっ、えっ? ……ひゃあ!」
お父さん以外、誰にもされたことなかったのに……
私、出会ったばかりの先輩に……お、おんぶされちゃってるぅー!
しかもこの背中、すごく私にピッタリフィットする。
はぅあぁ~……うっとり……。
「よし。このまま学校へ行くぞ。いいな?」
「は……はひ……」
もう、なんだかクラクラしてきちゃうよぉー……。
「郁ぅ。いろんな意味で、大丈夫?」
「凛ちゃ~ん。いろんな意味でヤバイかもぉ~」
――こうして私は、腰も心もヘナヘナのまま、出会ったばかりの先輩におんぶをされたまま、初めて高校の門をくぐったとさ。
めでたしめでたし……いや、続きます。