勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
うわ、何この人……。
さっぱりとした短髪で、表情は真顔だけど、切れ長の目がやたらと美しくて――
「おい、聞いてんのか?」
「ひぃ!」
美しい真顔が、より目の前にっ!
キャー! 近すぎちゃってどうしよー!
「あ、は、はいっ! えっと、お恥ずかしいことに、腰が抜けてしまいましてっ……」
「……ぷっ、マヌケだな」
わ……笑ったぁー。
一瞬だけだったけど、ス・テ・キ……。
「しょうがねぇな……おい、その友達。肩を貸せ。この腰抜けを運ぶぞ」
「は、はいっ!」
凛ちゃんは言われるがまま、右肩に私の腕をかけた。いやはや、ご面倒かけますなぁ。
そしてその人も、左肩にかけた……が、
「……腰抜け。ちっちゃすぎるぞ」
かなりの身長差があり、私の右側は宙ぶらりん状態。
「は、はぁ。なんせ私、150センチのミニサイズですから……」
「ちっちゃ。俺と35センチ差かよ」
なんか、すみません……。