勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「……はい。ではこれで、ホームルームを終わりにします。みなさん、これからよろしくお願いしますねー」
「はーい!」
よっし! ホームルームが終わった!
みんなが一斉に帰り支度をし始める。
「ねぇねぇ郁。担任の先生、若くてキレイだよね~! しかも優しそうだし、良かったね!」
バッグを持った凛ちゃんが、私の元に寄ってきた。
「うん、そうだね。じゃ、私行ってくるから」
「ひどっ。テキトーにあしらわないでよっ」
私はね、担任の先生に喜んでる場合じゃないの。
早く先輩に会いたい。
しかし……先輩って、三年何組だ?
そんな疑問を抱(いだ)いた私を察してか、凛ちゃんは――
「もう……。心配だから私も行くよー」
「いやん。凛ちゃん大好き」
「はいはい、そりゃどうも」
――というわけで、凛ちゃんと共に先輩を探しに行くことにした。