勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
学校の敷地内を、宛もなくトボトボと歩いていたら、
「キャーッ!!」
「ひぃ!」
びっ……くりしたぁ~。
突然の甲高い叫び声が、耳にキーンときた。
な、何事?
周りをキョロキョロとして探ると、校舎から離れたところにある建物に、女子達が群がっている。
「すごい人集(ひとだか)り……というより、女子集りだね、あれは。というより、何やってんだろ、あれは?」
ちょっと覗いてみちゃおうっと。
近くまで来てみたものの――
み、見えないっ……みんな出入り口に群がりすぎ~!
身長が低い私には、当然後ろから覗くことも出来ず。頑張って跳ねても、無駄なだけ。
けど、建物の中から「せい!」とか「やぁ!」とかの、気合いが入っていそうな声が聞こえてくる。
うぅ。見れないとなると、無性に気になってくる~!
こうなったら……強行突破だ!