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勝手に運命感じてます

第2章 あれから半年



 チッチッチッチッ……と、掛け時計の秒針の音がやたら響く。

 先輩、黙ったままパックのコーヒー牛乳飲んでる。

 私が熱い視線を送っても、目を合わせようともしない。


 ……あ、そうだ。ちょっとだけ甘えてみようかな?

 ちょうど風邪引いてるし、弱気な発言したらヨシヨシとかしてくれたりして……キャー!


「うぅ……先、輩……」


 風邪で弱まってるのを利用しつつ、か細く声を出した。


「……何だ?」

「私、ひょっとしたら……もう……ダメかもしれません……」

「はぁ? たかが風邪だろ? 軟弱なこと言うな、アホ」


 はい、終~了~。

 ダメだ……甘かった。


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