勝手に運命感じてます
第2章 あれから半年
でも……熱で倒れた私をここまで運んでくれたのは、他ならぬこの先輩。
しかも、血相を変えて教室から飛び出してきてくれた。
それにウソまでついて、こうしてそばに付いててくれるってことは、それってやっぱり――
「先輩って、実は……私のことが好きなんですね~」
「またそのテの話か。もう聞きあきたぞ」
「いいじゃないですか。私、風邪なんですよ? お見舞い代わりに『俺も好きだよ』って言って下さいよ~」
「やっぱお前、もうダメだな。早くあの世に逝けよ」
「ガーン……。あ、あんまりですぅ~!」
今までで一番コールドで賞ー!
はぁ……頭痛い。
今は観念して、大人しく眠ってよーっと……。